村山由佳。

W/F ダブル・ファンタジー

W/F ダブル・ファンタジー

一度、面白いと思った小説家の作品が全て面白いとは限らない。

直木賞を受賞した村山由佳の【星々の舟】が完璧とまではいかなくとも、

割りと良く出来た作品だったので、

最新作である【ダブル・ファンタジー】を図書館から借りてきたのだけど

あと数十ページで読み終えるのに

これがまた期待を裏切る面白味の無さ。

未だ全部を読み切った訳では無いが

あと僅かのページで私の予想の遥か斜め上を行く展開に持っていけるような事も無いと思う。

496ページもあるのに、9割読んだ私が要約すると

結婚して約10年経つ性欲の異常に高い脚本家の主人公女35歳が

気さくで優しいけれど、

何処かデリカシーの欠けている専業主夫38歳にセックスの時に

【アソコが緩くなってきた】と言われた事に酷く傷付き

家を飛び出して、他の男と関係を重ねていく…みたいなー。

話が面白く無いので、読むのにも時間が掛かる。

うーん。

そんなんだったら、【天使の卵】や【天使の梯子】の方が

ラノベテイスト高くても余程、面白い。

今回の作品は村山由佳の趣味嗜好の一部が表れているような作品だった。