読了。

星々の舟 Voyage Through Stars

星々の舟 Voyage Through Stars

今まで積読にしていたのが勿体無い程の良作でした。でも、若しかしたら今の時期に読んだから面白く読む事が出来たのかも知れない。家族それぞれに視点を合わせて、それぞれの日々を切り取ったという感じだった。

連れ子同士の再婚で、お互いに血の繋がらない兄・妹だと思い込んで内緒で付き合っていたのに、実は父親は同じだったという悲劇。これは悲劇だね。しかも、そーゆー【あってはならない事】系で、余計に思いは募るばかりになってしまうんだよなぁ。きっとそういういざこざさえなければ、1つの恋の終了として、次の恋にいつかは進む事が出来るんだろうけど。他の家族の話も面白かったです。

やはり実力のある作者ですね。話の着地点というか、終わり方が何だか上手かったです。別にハッピーエンドという訳じゃないんですがね。